リクルートエージェントへ登録すると、キャリアアドバイザーとの面談を案内されます。
初めて転職エージェントを使う人は、
「面接のように選考されるのか」
「何を聞かれるのか」
「職務経歴書が完成していなくても大丈夫なのか」
と不安になるかもしれません。
リクルートエージェントの面談は、応募企業が行う採用面接ではありません。
主に聞かれるのは、これまでの仕事内容、経験・スキル、転職理由、希望する仕事や条件、転職時期、現在の選考状況、転職活動で困っていることです。
これらを確認し、求人紹介や今後の転職活動に役立てるための相談です。
リクルートエージェントでは、Zoomを使ったオンライン面談または電話での面談が一般的と案内されています。
ただし、何も整理せずに面談を受けると、希望と違う求人を紹介される原因にもなります。
この記事では、面談で聞かれる内容と、初回面談前に準備する7項目を解説します。
結論|面談前に経歴・転職理由・希望条件を整理する
初回面談で重要なのは、上手に話すことではありません。
キャリアアドバイザーが求人を選べるように、次の内容を具体的に伝えることです。
- これまで担当した仕事
- 経験・スキル・成果
- 転職を考えた理由
- 次に担当したい仕事
- 希望する条件
- 転職時期と選考状況
- 転職活動で困っていること
リクルートエージェントの公式案内でも、面談ではこれまでの経験や希望条件を確認し、求人紹介やキャリアプランの提案を行うと説明されています。
面談は、自分をよく見せる場ではありません。
希望する転職を実現するために、担当者へ必要な情報を渡す場です。
面談では、伝える内容だけでなく、避けるべき伝え方も事前に確認しておきましょう。経歴の誇張や前職への不満だけの説明、求人選びの丸投げなどは、希望に合う求人を判断しにくくする原因になります。
具体例は「転職エージェントに伝えてはいけないこと|求人紹介で不利になるNG例5選」で解説しています。

面談で聞かれる7つの項目
これまで担当した仕事
最初に確認されるのは、現在までの職務経歴です。
会社名や在籍期間だけではなく、実際に何を担当してきたかを説明します。
ITエンジニアの場合は、次の内容を整理してください。
- 担当したシステムやサービス
- 開発・インフラ・クラウドなどの領域
- 運用・構築・設計・要件定義などの担当工程
- プロジェクトの規模
- 自分の役割
- 顧客や他部門との関わり
「インフラを担当していました」だけでは、どの求人に合うのか判断できません。
たとえば、次のように説明します。
AWS移行案件で、顧客との要件整理、基本設計、権限設計、移行計画を担当しました。プロジェクトは10名体制で、インフラ側の設計担当として参加しました。
仕事内容を具体化するほど、紹介される求人とのズレを減らせます。
経験・スキル・成果
担当業務に加えて、仕事で出した成果も聞かれます。
単に使用した技術を並べるのではなく、何を改善したのかまで整理します。
たとえば、
- 障害件数を減らした
- 作業時間を短縮した
- クラウド移行を完了した
- コストを削減した
- プロジェクトの遅延を立て直した
- メンバーを育成した
などです。
成果を数値で示せる場合は、数字も準備します。
ただし、数字がないから評価されないわけではありません。
自分が担当した範囲と、どのような判断や行動をしたのかを説明できることが重要です。

転職を考えた理由
転職理由も確認されます。
キャリアアドバイザーが転職理由を聞くのは、応募企業へ伝える回答を採点するためだけではありません。
転職によって何を変えたいのかを確認し、紹介する求人を選ぶためです。
たとえば、
- 運用から設計へ担当工程を上げたい
- 技術職からマネジメントへ進みたい
- 年収を上げたい
- 顧客折衝を増やしたい
- 自社サービスに携わりたい
- 外資系企業へ進みたい
などです。
「会社が嫌だから辞めたい」だけでは、次の会社に何を求めるのかが分かりません。
現職への不満と、転職で実現したいことを分けて伝えます。
次に担当したい仕事
希望職種だけでなく、実際に担当したい仕事まで伝えます。
「クラウドエンジニアを希望します」だけでは、運用・設計・構築のどれを希望しているのか分かりません。
次のように具体化します。
AWSを扱うクラウドエンジニアを希望しています。監視・運用を中心とする仕事ではなく、顧客との要件整理と基本設計を担当したいです。
管理職を希望する場合も同じです。
「マネージャーになりたい」ではなく、
- 何人程度の組織を管理したいか
- プロジェクト管理か組織管理か
- 採用や評価まで担当したいか
- プレイングマネージャーを希望するか
まで整理します。
希望する条件
面談では、仕事内容以外の希望条件も確認されます。
- 希望年収
- 勤務地
- 転勤の可否
- 出社・リモート勤務
- 勤務時間
- 休日
- 企業規模
- 日系・外資系
- 客先常駐の可否
すべてを必須条件にすると、紹介できる求人が少なくなる場合があります。
そのため、条件を次の3段階に分けます。
| 区分 | 意味 |
|---|---|
| 必須条件 | 満たさなければ応募しない |
| 希望条件 | できれば満たしたい |
| 妥協できる条件 | 他の条件が良ければ受け入れられる |
たとえば、年収700万円を希望していても、希望する仕事を担当できるなら680万円でも検討できるのかを決めておきます。
それでも面談後に求人をほとんど紹介されない、または希望条件に合う求人が少ない場合は、条件の伝え方だけでなく、経験・希望条件・現在の求人市場のズレを確認する必要があります。

転職時期と現在の選考状況
キャリアアドバイザーは、いつまでに転職したいかも確認します。
- すぐに転職したい
- 3か月以内
- 半年以内
- 良い求人があれば
- 情報収集の段階
など、自分の状況を正直に伝えます。
すでに他社へ応募している場合は、選考状況も伝えてください。
応募済みの企業と重複する求人紹介を避けたり、面接日程を調整したりするために使われます。
公式記事でも、他社の選考状況は正直に伝えることが求人の重複防止などにつながると解説されています。
転職活動で困っていること
面談では、求人条件だけでなく、現在困っていることも相談できます。
- 自分の市場価値が分からない
- 職務経歴書の書き方が分からない
- 希望年収が適切か分からない
- 応募できる求人を判断できない
- 面接で経験を説明できない
- 転職すべきか迷っている
質問を事前にメモしておくと、面談時間を有効に使えます。
リクルートエージェントの公式情報でも、転職活動で気になることや質問したいことを事前に整理しておくことが推奨されています。
初回面談前に準備しておく7つのもの
リクルートエージェントの面談では、必ず履歴書や職務経歴書を完成させなければならないわけではありません。
ただし、可能な範囲で用意すると、担当者が経歴を理解しやすくなり、面談を有効に使えます。公式Q&Aでも、準備は必須ではないものの、履歴書や職務経歴書があると状況や経験を理解しやすくなると説明されています。
準備するものは次のとおりです。
- 履歴書
- 職務経歴書
- 現在の年収が分かる情報
- 希望条件のメモ
- 質問事項
- 他社の応募・選考状況
- スケジュールを確認できるもの
職務経歴書が完成していない場合でも、会社名、期間、担当業務、役割、成果を箇条書きにしておけば説明できます。
リクルートエージェントのマイページへ職歴を登録しておくことも、面談を充実させるために有効と案内されています。
ITエンジニアは技術名だけでなく担当範囲を伝える
ITエンジニアの面談で起こりやすい失敗は、技術名だけを伝えることです。
たとえば、
AWSを3年経験しました。
だけでは、どこまで任せられる人なのか判断できません。
同じAWS経験でも、
- マニュアルに沿った運用
- 環境構築
- 基本設計
- 顧客との要件整理
- アーキテクチャ設計
- 移行計画
- チーム管理
では、紹介される求人と想定年収が変わります。
次の5項目で説明します。
- 何を担当したか
- どの工程を担当したか
- どこまで自分で判断したか
- 誰と仕事を進めたか
- どのような成果を出したか
技術名の多さではなく、担当範囲と再現できる経験を伝えてください。
面談でやってはいけないこと
希望条件をすべて「お任せ」にする
自分では判断できないから転職エージェントを使う人もいます。
しかし、求人選びまで完全に任せると、担当者が選びやすい求人と、自分が希望する求人が混同されます。
希望が固まっていない場合は、
自分ではAとBで迷っています。それぞれの求人状況と今後のキャリアの違いを知りたいです。
と相談してください。
判断を丸投げするのではなく、判断材料を受け取るために利用します。
経歴や年収を大きく見せる
面談で良く見せようとして、担当範囲や成果を誇張する必要はありません。
提出した職務経歴書は、応募企業の選考にも使用されます。
説明できない経験を書けば、企業面接で確認されたときに整合しなくなります。
自分が担当したことと、チーム全体の成果を分けて伝えてください。
紹介された求人へそのまま応募する
面談後に求人を紹介されても、すべてへ応募する必要はありません。
- 仕事内容
- 必須条件
- 配属先
- 勤務形態
- 年収
- 入社後に期待される成果
を自分でも確認します。
転職エージェントは求人を紹介する立場ですが、応募するかを決めるのは本人です。

面談後に確認すること
面談を受けたら、次の内容を整理します。
- 紹介された求人
- 担当者が考える自分の強み
- 現在の市場で評価される経験
- 不足している経験
- 修正が必要な職務経歴書
- 次に行う作業
- 応募判断の期限
希望と違う求人が紹介された場合は、すぐに担当者が合わないと判断するのではなく、提案理由を確認します。
それでも希望条件を伝え直しても改善されない場合は、担当者変更も選択肢になります。

よくある質問
面談は採用面接ですか?
採用企業が行う面接ではありません。
これまでの経験や希望条件を確認し、求人紹介や転職活動の方向性を整理するための相談です。
職務経歴書が完成していなくても面談できますか?
完成していなくても面談は可能です。
ただし、可能な範囲で職務経歴書や職歴情報を準備すると、担当者が経歴を理解しやすくなります。
面談では本音を話しても大丈夫ですか?
転職理由、希望条件、迷っていることは正直に伝えた方が、求人提案の精度を上げやすくなります。
ただし、現職への不満だけではなく、転職によって何を変えたいかも伝えてください。
面談時の服装はスーツですか?
公式情報では、スーツでも私服でも問題ないと案内されています。
オンライン面談でも、特別な指定がなければ清潔感のある服装で問題ありません。
面談を受けたら必ず応募する必要がありますか?
応募する必要はありません。
紹介された求人の内容を確認し、自分の転職目的に合う場合だけ応募します。
まとめ
リクルートエージェントの初回面談では、主に次の内容を確認されます。
- これまで担当した仕事
- 経験・スキル・成果
- 転職理由
- 次に担当したい仕事
- 希望条件
- 転職時期と選考状況
- 転職活動で困っていること
面談前にすべての回答を完成させる必要はありません。
ただし、経歴や希望条件が曖昧なままでは、紹介される求人も曖昧になります。
ITエンジニアは技術名だけでなく、担当工程、判断範囲、役割、成果まで整理して伝えてください。
リクルートエージェントが自分に合うかを詳しく確認したい人は、次の記事でメリットと注意点を解説しています。
リクルートエージェントのメリット・注意点を確認する

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