外資系IT企業への転職を考えていると、Robert Walters(ロバート・ウォルターズ)を目にすることがあります。
一方で、
「自分の経歴でも求人を紹介してもらえるのか」
「英語ができないと使えないのか」
「30代・40代のIT転職でも使う意味があるのか」
と迷う人もいるでしょう。
Robert Waltersは、すべての転職希望者に向いているサービスではありません。
一方で、ITの実務経験があり、外資系企業や日系グローバル企業への転職を狙う人なら、確認しておきたい転職エージェントの一つです。
特に、外資系・日系グローバル企業でIT経験を活かしたい人には相性がよく、未経験からIT転職を目指す人には優先度が低い転職エージェントです。
この記事では、Robert Waltersの特徴と、30代・40代のIT転職で向いている人・向かない人を整理します。
Robert Waltersとは
Robert Waltersは、1985年に英国ロンドンで設立されたスペシャリスト人材紹介会社です。
日本では2000年に東京、2007年に大阪へオフィスを開設し、外資系企業や日系グローバル企業を中心に転職・採用支援を行っています。
取り扱う分野はITだけではありません。
金融、経理・財務、法務、営業・マーケティング、人事、製造など幅広い分野を扱っています。
その中にIT・テクノロジー領域があります。
公式サイトでは、IT関連として、
- ITマネジメント
- プロジェクトマネジメント
- エンジニア
- データ分析
- IT営業
- ITサポート
などの求人を扱っています。
つまり、単純な「ITエンジニア専門転職エージェント」ではありません。
グローバル企業への転職支援を得意とする人材紹介会社の中に、IT・テクノロジーの専門領域がある
と考える方が実態に近いでしょう。
Robert Waltersが30代・40代の外資系IT転職と相性がいい理由
30代・40代のIT転職では、若手採用とは見られるポイントが変わります。
採用側が確認するのは、単にIT業界に興味があるかではありません。
これまで何を担当し、どの領域で経験を積み、その経験を次の会社でどう使えるかが重要になります。
Robert Waltersはスペシャリスト人材を対象とした人材紹介会社で、公式にもITスペシャリストのスキルだけでなく、希望や価値観、適性を理解したうえで転職を支援すると説明しています。
そのため、
すでに専門性を持っている30代・40代が、その経験を使って次のポジションへ進む
という転職とは相性があります。
逆に、実務経験がほとんどない状態からIT業界へ入るためのサービスとして考えると、目的がずれます。
Robert Waltersで確認できるIT求人
Robert Waltersの公式求人検索では、ITが独立した専門分野として用意されています。
2026年9月6日の確認時点では、サイト全体で1,232件、そのうちIT分野で123件の求人が掲載されていました。
ただし、この件数は常に変動するため、「Robert Waltersには常に123件ある」という意味ではありません。
重要なのは件数そのものではなく、扱っているポジションです。
公式サイトでは、ジュニアのITサポートから、プロジェクトマネジメント、エンジニア、データ分析、営業など、専門性を必要とするポジションまで扱っています。
特に30代・40代で、
IT実務経験+マネジメント経験
IT実務経験+顧客対応
IT実務経験+英語
といった複数の経験を持っている場合は、求人を確認する価値があります。
Robert Waltersが向いている人
Robert Waltersを優先的に確認したいのは、次のような人です。
外資系IT企業へ転職したい人
Robert Waltersは、外資系・日系グローバル企業への転職支援を主要領域としています。
そのため、国内企業だけでなく、
外資系ITベンダー、グローバル企業、海外とのやり取りがあるポジション
まで候補を広げたい人とは相性があります。
外資系IT企業には、日本で知名度が高い会社だけでなく、世界では大きなシェアを持ちながら一般にはあまり知られていない企業もあります。
応募先そのものを広げたい場合はこちらも参考にしてください。

ITの実務経験を次の会社でも活かしたい人
30代・40代の転職では、「これから勉強します」だけではなく、これまでの経験との接続が重要になります。
例えば、
インフラ、クラウド、セキュリティ、プロジェクトマネジメント、ITコンサルティング、データ、IT営業など、すでに説明できる実務経験がある人です。
Robert WaltersのIT求人も専門領域ごとに分かれているため、経験と求人を照合しながら探せます。
英語を使う仕事も候補に入れたい人
Robert Waltersの求人検索では、英語を使う仕事から日本語を使う仕事まで扱っていると説明されています。
しかし、「英語を使えるから必ず転職できる」ということではありません。
重要なのは、
ITの専門性に加えて、英語を使えることで応募できる求人の範囲が広がる可能性がある
ということです。
技術経験と英語の両方を持っているなら、その組み合わせを活かせる求人があるか確認する価値があります。
Robert Waltersが向かない人
一方で、Robert Waltersを最優先にする必要がない人もいます。
IT実務経験がほとんどない人
未経験からIT業界へ入ること自体を目的としている場合、Robert Waltersだけに絞る必要はありません。
公式サイトにはジュニアポジションも掲載されていますが、Robert Walters自体はスペシャリスト人材紹介を強みとしています。
未経験からIT企業への転職を狙う場合は、まず狙える職種と現在の経験との接点を確認した方がいいでしょう。

外資系・グローバル企業に興味がない人
Robert Waltersの強みを使いやすいのは、外資系企業や日系グローバル企業まで候補に含める場合です。
外資系・グローバル企業に興味がなく国内企業を中心に幅広く求人を探したいなら、他の総合型・IT特化型転職サービスも比較した方が選択肢を広げられます。

転職エージェントに求人選びを全部任せたい人
これはRobert Waltersに限りません。
転職エージェントから求人を紹介されたからといって、その求人が自分にとって最適とは限りません。
仕事内容、必須条件、勤務地、年収、働き方、自分の経験との一致は自分でも確認します。
求人を紹介された後に、
「紹介されたから応募する」
ではなく、
「自分の経験と求人がどこで一致しているのか」
を見る必要があります。
30代・40代は求人の「年収」だけを見ない
外資系転職では、年収の高さが目に入りやすくなります。
しかし、年収だけで応募先を選ぶと、求人が求めている経験とのズレを見落とします。
Robert Waltersが公開している2026年の給与調査では、テクノロジー領域でプリセールス、プロジェクトマネージャー、AIスペシャリスト、ソリューションアーキテクトなどの需要に言及しています。また、技術知識とバイリンガル能力を持つ人材への需要も示されています。
ただし、
需要がある職種=自分が採用される職種
ではありません。
求人を見るときは、
「年収はいくらか」
だけでなく、
「この会社は何の経験に対してその年収を払おうとしているのか」
まで確認します。
30代IT転職で年収を上げるための考え方はこちらで詳しく解説しています。

Robert Waltersだけに登録すればいいわけではない
外資系IT転職を考えている場合でも、転職エージェントを1社に限定する必要はありません。
エージェントによって、
扱っている求人、企業との関係、担当者の専門領域、紹介されるポジション
は異なります。
Robert Waltersで求人を確認しながら、外資系・グローバル企業に強い他のサービスも比較すると、自分に合う求人を判断しやすくなります。
例えばen worldも、外資系・グローバル企業への転職を検討するときの比較対象になります。

Robert Waltersとen worldのどちらを使うか迷う場合は、サービス名だけで決めず、実際に自分の経験に合う求人をどちらが持っているかで比較する方が実用的です。
Robert Waltersを使う前に職務経歴を整理する
Robert Waltersに限らず、30代・40代の転職では職務経歴の整理が重要です。
特に外資系IT企業を狙う場合、
「IT業界で10年働きました」
だけでは、自分の専門性は伝わりません。
例えば、
- 何を担当したのか
- どのくらいの規模だったのか
- 自分の役割は何だったのか
- どこまで自分で判断したのか
- どんな技術を使ったのか
- どんな成果につながったのか
まで整理します。
求人を紹介されたときに、この情報と求人の必須条件を比較すれば、応募する理由も明確になります。
職務経歴書で採用担当が最初に確認するポイントはこちらで解説しています。

Robert Waltersは外資系ITを狙う30代・40代なら確認しておきたい
Robert Waltersは、誰にでも最優先でおすすめする転職エージェントではありません。
しかし、
ITの実務経験がある
外資系・日系グローバル企業も転職先に入れたい
専門性を活かして次のポジションを狙いたい
という30代・40代なら、確認しておく価値があります。
一方で、未経験からITへ入りたい場合や、国内企業を中心に幅広く探したい場合は、他の転職サービスも含めて比較した方がいいでしょう。
重要なのは、
Robert Waltersが有名だから登録することではなく、自分の経験に合う求人を持っているか確認すること
です。
外資系IT転職を検討しているなら、まずRobert Waltersで現在募集されている求人を確認し、自分の経験と一致するポジションがあるか見てください。

