転職エージェントとの面談では、希望条件や転職理由を担当者へ伝えます。
しかし、伝え方によっては、
- 紹介できる求人を判断しにくい
- 企業へ推薦する材料が不足する
- 希望と違う求人が紹介される
といった状態になることがあります。
転職エージェントの担当者は、採用の合否を決める人ではありません。ただし、どの求人を紹介するか、企業へどのように推薦するかを考える立場です。
この記事では、転職エージェントに伝えてはいけないことと、希望を正しく理解してもらうための伝え方を解説します。
結論|希望ではなく「信用を失う伝え方」に注意する
希望年収が高いことや、転職条件が多いこと自体が問題になるわけではありません。
注意すべきなのは、次のような伝え方です。
- 経歴や実績について嘘をつく
- 前職への不満だけを話す
- 求人選びを担当者へ丸投げする
- 希望条件の根拠を説明しない
- 選考状況や転職時期を曖昧にする
担当者が必要としているのは、求職者を評価するための模範回答ではありません。
条件に合う求人を探し、企業へ推薦するための正確な情報です。
うまく話そうとするより、事実と希望を整理して伝えることが重要です。
転職エージェントに伝えてはいけない5つのこと
1.経歴・実績・年収について嘘や誇張を伝える
職歴、担当業務、役職、実績、現在の年収について、事実と異なる内容を伝えてはいけません。
転職エージェントとの面談で話した内容は、応募書類や企業との面接でも一貫している必要があります。
内容に食い違いがあると、担当者が企業へ推薦しにくくなるだけでなく、選考中に信用を失う原因にもなります。
自分の実績に自信がない場合も、数字を大きく見せる必要はありません。
担当した範囲、工夫したこと、結果を分けて伝えれば、経験を正確に説明できます。
2.前職や上司への不満だけを転職理由にする
人間関係、評価制度、給与、仕事内容などが転職のきっかけになることはあります。
不満を隠す必要はありませんが、不満だけで話を終えると、次の職場で何を実現したいのかが担当者に伝わりません。
例えば、次のように言い換えます。
NG例:
「上司と合わないので辞めたい」
改善例:
「現在の組織では担当できる業務が限定されているため、今後は○○の経験を積める環境へ移りたい」
転職理由は「現職の問題」と「転職先で実現したいこと」をセットで伝えましょう。
3.「条件は何でもいい」と求人選びを丸投げする
「良い求人なら何でもいい」「自分に合う会社を選んでほしい」と伝えても、担当者は求人を絞り込めません。
その結果、希望と違う求人が多く紹介される可能性があります。
最低限、次の条件は整理しておきましょう。
- 希望する職種
- 希望年収
- 勤務地・働き方
- 転職で実現したいこと
- 絶対に避けたい条件
すべてを決める必要はありません。
迷っている項目については「まだ決められていないので相談したい」と伝えれば問題ありません。
4.根拠のない年収・役職・勤務条件だけを要求する
希望年収や役職を高く設定すること自体は問題ではありません。
ただし、希望だけを伝え、これまでの経験や実績との関係を説明しないと、担当者は条件に合う求人を判断できません。
例えば、希望年収を伝えるときは、次の情報も共有します。
- 現在の年収
- 担当している業務
- マネジメント人数
- 専門スキル
- 過去に出した成果
「年収を上げたい」だけでなく、「どの経験を活かして年収を上げたいのか」まで伝えることが重要です。
5.選考状況や転職時期を曖昧に伝える
複数の転職エージェントや求人サイトを併用しても問題ありません。
複数の転職エージェントを併用すること自体は問題ありません。選考状況を共有できる範囲で伝えると、面接日程や内定回答期限を調整しやすくなります。
むしろ、選考状況を共有できる範囲で伝えることで、面接日程や内定回答期限を調整しやすくなります。
すべての企業名を伝えたくない場合は、
「他社経由で2社の選考が進んでいます」
「来月までに転職先を決めたいと考えています」
という伝え方でも構いません。
応募先の重複を防ぐためにも、同じ企業へ別の転職エージェントから応募していないかは必ず確認しましょう。
伝えにくいことでも正直に話すべき3項目
退職理由・離職期間
短期間での退職や離職期間があっても、隠さずに事実を伝えます。
大切なのは、事実を変えることではなく、理由と現在の状況を簡潔に説明することです。
必要以上に自分を否定したり、長い言い訳をしたりする必要はありません。
希望条件と妥協できる条件
希望条件は、次の3段階に分けると伝わりやすくなります。
- 絶対に譲れない条件
- できれば実現したい条件
- 求人内容によって調整できる条件
優先順位が分かれば、担当者も求人を選びやすくなります。
複数の転職エージェントを利用するときの注意点
転職エージェントは複数利用できます。
担当者や求人を比較することで、自分に合うサービスを判断しやすくなります。
ただし、同じ求人へ重複応募しないように、どのサービスから応募したかは自分でも管理しておきましょう。
エージェントが求人情報を選びやすい伝え方
転職エージェントとの面談では、きれいな回答を用意する必要はありません。
次のように、事実と希望を分けて伝えます。
NG例:
「今の会社では評価されない」
改善例:
「現在は○○を担当していますが、今後は△△まで責任範囲を広げたいと考えています」
NG例:
「年収800万円以上の求人だけ紹介してほしい」
改善例:
「現在の年収は650万円です。○○の経験を活かし、700万円以上を目指したいと考えています」
NG例:
「できるだけ早く転職したい」
改善例:
「良い求人があれば3か月以内に転職したいと考えています」
担当者が求人を探せる情報まで具体化することがポイントです。
初回面談前に整理する4項目
初回面談の前に、次の4項目をメモしておきましょう。
初回面談で聞かれる内容を先に確認したい人は、リクルートエージェントの面談では何を聞かれる?初回面談前に準備する7項目も参考にしてください。

これまでの経歴と成果
担当業務、役割、成果を時系列で整理します。
成果は売上やコスト削減だけでなく、業務改善、プロジェクト推進、メンバー育成などでも構いません。
転職理由
現職で解決できないことと、転職先で実現したいことを分けて整理します。
希望条件の優先順位
年収、職種、勤務地、働き方などを、譲れない条件と調整できる条件に分けます。
転職したい時期
情報収集の段階なのか、具体的に応募したいのかを伝えます。
転職時期が決まっていない場合も、そのまま伝えて問題ありません。
希望と違う求人ばかり紹介される場合の対処法
正しく希望を伝えても、担当者との認識が合わないことはあります。
その場合は、まず紹介された求人について、
- どこが希望と違うのか
- どの条件なら応募できるのか
- 優先順位を変更できるか
を具体的に伝え直します。
求人の紹介自体が少ない場合は、リクルートエージェントで求人を紹介されない理由も確認してください。

希望を伝え直しても改善しない場合は、担当者の変更を依頼できます。
変更すべきケースと伝え方は、リクルートエージェントの担当者変更はできる?で解説しています。

担当者との相性だけで転職活動を止める必要はありません。別の転職エージェントを併用し、求人やサポート内容を比較する方法もあります。
まとめ|正直さと伝え方の整理が求人紹介につながる
転職エージェントに伝えてはいけないのは、希望条件や転職への迷いではありません。
避けるべきなのは、嘘や誇張、丸投げ、根拠のない要求など、担当者が求人を判断できなくなる伝え方です。
面談前に整理するのは、次の4項目です。
- これまでの経歴と成果
- 転職理由
- 希望条件の優先順位
- 転職したい時期
すべてを完璧に決めてから相談する必要はありません。
事実と希望を正確に伝え、決まっていないことは担当者と相談しながら整理しましょう。
リクルートエージェントの特徴や向いている人は、リクルートエージェントは30代IT転職におすすめ?で詳しく解説しています。


