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転職エージェントに希望条件をどう伝える?求人紹介のミスマッチを減らす伝え方

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転職エージェントとの面談で、

「希望条件を教えてください」

と聞かれて困る人は少なくありません。

年収は高い方がいい。できればリモートワークがいい。仕事内容も今より良くしたい。

希望を挙げればいくつも出てきます。

しかし、すべてを「希望条件」として同じように伝えると、転職エージェント側も何を優先して求人を探せばよいのか分かりにくくなります。

反対に「特にありません」と伝えてしまうと、自分が求めているものとは違う求人を紹介されやすくなります。

希望条件は、数を減らす必要はありません。

重要なのは、条件に優先順位をつけて伝えることです。

目次

希望条件は3段階に分けて伝える

転職エージェントへ希望条件を伝える前に、条件を次の3つに分けます。

  1. 絶対に外せない条件
  2. できれば満たしたい条件
  3. 条件次第では妥協できるもの

たとえば、

「年収700万円以上」
「リモートワーク週3日以上」
「プロジェクトマネージャー」
「外資系企業」
「残業月20時間以内」

という希望があったとします。

この5つすべてを必須条件として求人を探せば、対象になる求人はかなり限定されます。

一方、実際には、

年収700万円以上は外せない。
仕事内容はPMを希望する。
リモートワークはできれば欲しい。
外資系にはこだわらない。

という人もいるでしょう。

これなら転職エージェントも求人を探しやすくなります。

「希望する条件」と「絶対に必要な条件」を分けることが、求人紹介のミスマッチを減らす最初のポイントです。

「年収800万円希望」だけでは情報が足りない

希望年収は具体的な金額で伝えて構いません。

ただし、

「800万円以上を希望します」

だけでは、転職先を選ぶ基準として十分ではありません。

同じ年収800万円でも、

現在と同じ仕事で800万円を希望するのか、
管理職として800万円を希望するのか、
専門性を生かせる仕事なら800万円を希望するのか

によって、探すべき求人は変わります。

そのため年収は、仕事内容や役割とセットで伝えます。

たとえば、

「これまでのクラウド基盤の経験を生かせるポジションを希望しています。年収は800万円以上を希望しますが、担当する役割や働き方も含めて検討したいです」

という伝え方です。

これなら、単に年収800万円以上という条件だけで求人を絞るより、自分が転職で実現したいことが伝わりやすくなります。

求人票に書かれている年収レンジの見方については、「求人票に年収幅があるのはなぜ?提示年収が決まる基準と応募前の確認ポイント」で解説しています。

仕事内容は職種名だけで伝えない

希望する仕事を、

「ITコンサルタント」
「プロジェクトマネージャー」
「インフラエンジニア」

のような職種名だけで伝えるのも避けたいところです。

同じ職種名でも、企業によって仕事内容が違うからです。

たとえば「プロジェクトマネージャー」でも、

顧客との折衝を中心に担当したいのか、
大規模プロジェクトの管理をしたいのか、
技術にも関わりながらチームをリードしたいのか

によって希望する求人は変わります。

転職エージェントには、

「PMを希望しています」

だけではなく、

「顧客との要件調整からプロジェクト全体をリードする仕事を希望しています」

のように、自分が担当したい役割まで伝えます。

求人票を読んでも仕事内容や担当範囲が分からない場合は、「求人票の仕事内容が曖昧なときはどうする?応募前に確認したい5つのポイント」で確認方法を整理しています。

「やりたいこと」だけでなく「やりたくないこと」も伝える

希望条件を考えるときは、転職先でやりたいことだけではなく、避けたい条件も整理しておきます。

たとえば、

夜間対応が多い仕事は避けたい。
全国転勤は難しい。
常駐型の仕事は希望しない。
管理職より専門職として働きたい。

といった条件です。

ここで重要なのは、避けたい理由を長く説明することではありません。

転職エージェントが求人を選ぶときに除外すべき条件が分かれば十分です。

ただし、「嫌な条件」を大量に並べると求人の選択肢が狭くなります。

ここでも、

「絶対に避けたいもの」
「できれば避けたいもの」

を分けます。

現在の不満をそのまま希望条件にしない

転職を考えるきっかけが、現在の会社への不満ということもあります。

「給料が低い」
「上司と合わない」
「残業が多い」
「仕事が面白くない」

こうした不満が転職理由になること自体は珍しくありません。

ただし、不満の反対側をそのまま希望条件にすると、本当に必要な条件が見えなくなることがあります。

たとえば「残業が多い」が不満なら、

残業をゼロにしたいのか。
月20時間程度なら問題ないのか。
繁忙期だけなら許容できるのか。

で条件は変わります。

「年収が低い」についても同じです。

年収そのものを上げたいのか。
仕事内容に対して現在の給与が低いと感じているのか。
役割を上げた結果として年収も上げたいのか。

まで考えます。

現在の不満を、そのまま転職先への条件に変換するのではなく、「次の会社では何が変われば転職する意味があるのか」まで具体化します。

希望条件を全部満たす求人だけを紹介してもらうべき?

必ずしもそうではありません。

転職エージェントには、希望条件を伝えたうえで、

「条件から少し外れていても、経験を生かせそうな求人があれば紹介してください」

と伝える方法もあります。

たとえば希望年収が800万円でも、

年収750万円だが希望していた仕事内容に近い。
入社後の昇格によって年収が上がる可能性がある。
働き方が希望に合っている。

という求人があるかもしれません。

反対に、年収850万円でも仕事内容が希望と大きく違えば、転職先として魅力を感じないこともあります。

求人を見る前から条件だけで候補をすべて排除すると、比較する機会もなくなります。

絶対に外せない条件だけ明確にし、それ以外は実際の求人を見て判断する余地を残します。

自分の市場価値が分からない場合はどうする?

希望条件を決めようとしても、

「自分が年収800万円を希望していいのか分からない」
「どの程度のポジションを狙えるのか分からない」

ということがあります。

その場合、最初から自分の市場価値を一つの金額に決める必要はありません。

自分と近い経験を求める求人を見る。
複数の企業からの反応を見る。
転職エージェントから紹介される求人を比較する。

こうした情報から、自分の経験が実際の転職市場でどう評価されるかを確認できます。

同じ希望条件を伝えても、転職エージェントによって紹介される求人や得られる情報が異なることがあります。

複数のエージェントをどう比較して使い分けるかは次の記事で整理しています。

「転職で自分の市場価値がわからないときは?年収だけで判断しない確認方法」で、市場価値を確認する考え方を詳しく解説しています。

紹介された求人が希望と違うときは理由を伝える

転職エージェントから希望と違う求人を紹介された場合、断るだけで終わらせない方が次の求人紹介につながります。

たとえば、

「今回は応募しません」

だけでは、なぜ合わなかったのか分かりません。

代わりに、

「年収は希望に合っていますが、運用中心ではなく設計・企画側の仕事を希望しています」

「仕事内容には興味がありますが、全国転勤が必須なので今回は見送ります」

と伝えます。

すると転職エージェント側も、次にどのような求人を紹介すればよいのか判断しやすくなります。

求人紹介は、最初の希望条件だけで完成するとは限りません。

紹介された求人を見ながら、

「これは合う」
「これは違う」
「この条件なら検討できる」

とフィードバックすることで、希望条件を具体化していきます。

希望条件を伝えているのに、条件と合わない求人ばかり紹介される場合は、伝え方以外にも原因があります。

「転職エージェントから希望と違う求人ばかり紹介されるのはなぜ?断り方と見直すポイント」で、求人の断り方と見直すポイントを整理しています。

希望条件は途中で変えてもいい

転職活動を始めた時点で、自分の希望が完全に決まっている必要はありません。

実際の求人を見ると、

「年収より仕事内容を優先したい」
「フルリモートにこだわっていたが週2日の出社なら問題ない」
「管理職を考えていたが専門職の方が合っている」

と考えが変わることもあります。

その場合は転職エージェントへ伝え直します。

最初に伝えた条件を最後まで守ることが目的ではありません。

複数の求人を見ながら、自分が転職で何を優先したいのかを明確にすることが目的です。

転職エージェントによって紹介される求人は違う

同じ希望条件を伝えても、すべての転職エージェントから同じ求人を紹介されるわけではありません。

転職エージェントによって得意な業界や職種、保有する求人が異なるためです。

そのため、一社から希望に合う求人を紹介されなかったからといって、

「自分の希望条件では転職できない」

と判断する必要はありません。

複数の転職エージェントを利用する場合は、同じ希望条件を伝え、それぞれからどのような求人を紹介されるか比較すると違いが分かりやすくなります。

30代ITエンジニア向けの転職エージェントと、それぞれの特徴は「30代ITエンジニアにおすすめの転職エージェント6選|目的別の選び方も解説」で比較しています。

希望条件は「優先順位」まで伝える

転職エージェントに希望条件を伝えるとき、条件をたくさん持っていること自体は問題ではありません。

問題になるのは、どれが重要なのか分からない状態です。

最初に、

絶対に外せない条件。
できれば満たしたい条件。
条件次第では妥協できるもの。

の3つに分けます。

そのうえで、年収だけではなく仕事内容や役割もセットで伝えます。

たとえば、

「クラウド基盤の設計やプロジェクトリードを続けたいと考えています。年収800万円以上は希望します。リモート勤務も希望していますが、仕事内容や条件が合えば出社との併用も検討できます」

という形です。

これなら、

何をしたいのか。
何を優先しているのか。
どこなら調整できるのか。

が分かります。

転職エージェントに希望条件を伝える目的は、自分の要求をすべて通すことではありません。

自分が検討できる求人と、検討できない求人の境界を共有することです。

その境界が明確になるほど、紹介された求人を一件ずつ確認する無駄を減らし、自分に合う求人を比較しやすくなります。

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この記事を書いた人

元Amazon Web Services(AWS)社員。Loop面接を担当し、多数のITエンジニア・コンサルタントの採用に携わる。

現在はITコンサルティング会社でマネージャーとして採用・育成にも従事。

自身も8回の転職を経験しており、採用する側・採用される側の両方の視点から、30代・40代IT人材向けに転職情報を発信している。

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