転職活動を始めると、多くの人が最初に悩むのが、
「転職エージェントは使った方がいいのか?」
という疑問です。
SNSでは、
- 「絶対に使うべき」
- 「自己応募だけで十分」
- 「担当者次第」
など、さまざまな意見があります。
結論から言うと、全員が利用すべきサービスではありません。
しかし、転職活動の進め方によっては、利用しないことで損をしてしまう人がいるのも事実です。
私はAWSでLoop面接を担当し、多くの候補者を面接してきました。また、自身も8回の転職を経験しています。
その経験から感じるのは、転職エージェントを利用したかどうかよりも、転職活動を客観的に進められているかが結果を大きく左右するということです。
この記事では、
- 転職エージェントを使うメリット
- 利用した方がいい人
- 利用しなくても問題ない人
- 採用担当として感じたこと
を解説します。
結論
まず結論です。
転職エージェントは、
「転職活動を効率化するためのサービス」
であって、必ず利用しなければ転職できないサービスではありません。
一方で、
- 自分の市場価値を知りたい
- 年収アップを狙いたい
- 書類や面接に不安がある
という人にとっては、大きな助けになります。
反対に、
- 志望企業が1社だけ
- 転職経験が豊富
- 自分だけで十分準備できる
という人は、自己応募だけでも十分に転職できるでしょう。
重要なのは、
「エージェントを使うこと」ではなく、自分に合った転職活動を選ぶことです。
自己応募と転職エージェントは、どちらか一方に限定する必要はありません。

転職エージェントを使う3つのメリット
1. 自分では見つけられない求人に出会える
求人サイトに掲載されている求人だけが、企業の募集すべてではありません。
企業によっては、
- 非公開求人
- 急募求人
- 特定スキル向け求人
などを転職エージェント限定で募集しているケースがあります。
そのため、自己応募だけでは比較できる企業数が少なくなる可能性があります。
2. 客観的なアドバイスを受けられる
転職活動では、自分の強みを客観的に把握することは簡単ではありません。
例えば、
- 当たり前だと思っていた経験が高く評価される
- 強みだと思っていたことが企業へ伝わっていない
ということは珍しくありません。
第三者からフィードバックを受けることで、自分では気付かなかった改善点が見つかることがあります。
3. 書類・面接対策を受けられる
企業が評価するのは、経験だけではありません。
その経験を
- どう整理するか
- どう伝えるか
- どこを強調するか
によって印象は変わります。
応募書類や面接のアドバイスを受けることで、より自分の強みを伝えやすくなります。
第三者の視点が転職活動の質を上げる
AWSでLoop面接を担当していたとき、転職エージェントを利用していること自体を評価したことはありません。
一方で、職務経歴書が整理され、自分の経験を論理的に説明できる候補者は、転職活動の準備が十分にできている印象を受けました。
その結果として、面接でも落ち着いて受け答えができる人が多かったことは印象に残っています。
これは転職エージェントを利用したからというより、第三者から客観的なフィードバックを受けながら準備を進めた結果だと感じています。
職務経歴書は、経験を詳しく並べるだけでは不十分です。
採用担当が最初に確認している内容と、面接につながる職務経歴書の特徴は、次の記事で解説しています。

転職エージェントを使うべき人
次のような人は、転職エージェントを利用するメリットが大きいでしょう。
- 初めて転職する人
- 年収アップを目指している人
- IT業界でキャリアアップしたい人
- 職務経歴書に自信がない人
- 面接が苦手な人
- 在職中で転職活動の時間が少ない人
準備不足は面接で必ず伝わる
採用担当として感じるのは、転職活動で最も差がつくのは応募前の準備です。
初めて転職する人や、自分の市場価値に自信がない人ほど、第三者から客観的なアドバイスを受けるメリットは大きいでしょう。
面接では、応募経路や回答のうまさより、実際の経験を自分の言葉で説明できるか、一緒に働く姿を想像できるかが見られます。

転職エージェントを使わなくてもよい人
一方で、転職エージェントを利用しなくても問題ない人もいます。
例えば、次のようなケースです。
- 志望企業が明確に決まっている
- 企業ホームページから直接応募したい
- 転職経験が豊富で、自分だけで活動を進められる
- 知人やリファラル(社員紹介)で応募する予定がある
このような人は、転職エージェントを介さなくても十分に転職活動を進められるでしょう。
また、企業によっては自己応募の方が選考スピードが早い場合もあります。
ただし、自己応募を選ぶ場合でも、応募先を1社だけに絞るのではなく、複数の企業を比較することをおすすめします。
企業を比較することで、自分に合った環境を見極めやすくなります。
そして転職エージェントを利用する場合も、最初から1社だけに絞る必要はありません。

AWS 採用担当として面接で見ていたポイント
AWSでLoop面接を担当していた頃、候補者が転職エージェント経由なのか自己応募なのかを意識して評価することはありませんでした。
評価していたのは、
- どのような成果を出したのか
- なぜ転職するのか
- 入社後にどのような価値を提供できるのか
この3点です。
一方で、面接を重ねる中で感じたことがあります。
それは、評価される候補者ほど、自分の経験を整理し、相手に伝わるよう準備しているということです。
質問に対して結論から話し、具体的なエピソードを交えて説明できる人は、自分の経験を客観的に理解できています。
逆に、経験は豊富でも話が整理されていないため、本来の実力が十分に伝わらない人も少なくありませんでした。
転職エージェントを利用する価値は、求人紹介だけではありません。
第三者から客観的な視点でアドバイスを受け、自分では気付きにくい改善点を見つけられることも、大きなメリットの一つです。
30代ITエンジニアなら利用を検討する価値は高い
30代になると、転職で求められる内容は20代とは変わります。
技術力だけではなく、
- リーダー経験
- プロジェクト推進力
- コミュニケーション能力
- マネジメント経験
なども評価対象になります。
そのため、「今までと同じように転職活動をすれば大丈夫」と考えるのは少し危険です。
年収アップやキャリアアップを目指すのであれば、自分一人だけで判断せず、第三者の意見を取り入れながら進める方が選択肢は広がります。
年収アップは、転職エージェントへ登録するだけで実現するものではありません。
応募先の必須条件と、自分の経験や成果が一致しているかが重要です。

利用するかどうかを最初から決めるのではなく、一度相談してから判断するという考え方でも十分です。
よくある質問
Q. 転職エージェントは無料で利用できますか?
基本的に無料です。
転職エージェントは採用企業から紹介手数料を受け取る仕組みのため、求職者が料金を支払うことはありません。
Q. 複数の転職エージェントを利用しても大丈夫ですか?
問題ありません。
実際に複数利用し、それぞれの求人や担当者を比較しながら進める人も多くいます。
自分に合う担当者を見つけることも、転職活動では重要です。
Q. 転職エージェントを断っても問題ありませんか?
問題ありません。
紹介された求人でも、自分に合わないと感じた場合は断ることができます。
転職活動の主役は求職者自身です。
遠慮して希望しない企業へ応募する必要はありません。
Q. 在職中でも利用できますか?
利用できます。
在職中から転職活動を始める人は多く、面談も平日夜や休日に対応している転職エージェントがほとんどです。
退職してから活動を始めるより、選択肢を確保しやすくなります。
Q. 転職エージェントを利用すると必ず転職しなければいけませんか?
そのようなことはありません。
相談だけで利用を終了することもできます。
情報収集や市場価値の確認を目的に利用する人もいます。
まとめ
転職エージェントは、全員に必要なサービスではありません。
しかし、
- 初めての転職
- 30代以降のキャリアアップ
- 年収アップを目指す転職
- 書類や面接に不安がある
このような人にとっては、転職活動を効率よく進めるための有力な選択肢になります。
反対に、志望企業が明確で、自分だけで転職活動を進められる人は、自己応募でも十分に成果を出せるでしょう。
大切なのは、「転職エージェントを使うかどうか」ではなく、自分に合った方法で転職活動を進めることです。
どの転職エージェントを選ぶか迷ったら
転職エージェントには、それぞれ得意分野やサポート内容が異なります。
「どれを選べばよいか分からない」という方は、まず比較記事をご覧ください。
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各サービスの特徴や向いている人を、採用担当目線で比較しています。
