夏休みや年末年始など、まとまった休みが取れると、
「この休みの間に転職活動を進めたい」
と考えることがあります。
普段は仕事が忙しく、求人を見る時間も職務経歴書を書く時間も取れない。だから休みの数日間で一気に進めたい。
ただし、長期休暇中は自分に時間があっても、応募先の企業や転職エージェントまで通常どおり動いているとは限りません。
休み中に内定まで進めようとするより、休み明けにすぐ動ける状態を作る時間として使う方が現実的です。
私は転職を8回経験しています。仕事をしながら転職活動を進めると、求人探し、書類作成、企業研究、面接準備を普段の仕事と並行することになります。
まとまった時間があるなら、選考を急ぐより、普段は後回しになりやすい準備から一緒に整理していきましょう。
1.今回の転職で変えたいことを整理する
休みに入ると、まず求人をたくさん見たくなりますよね。
その前に整理しておきたいのが、
- 仕事内容
- 年収
- 役割
- 勤務地
- リモート勤務
- 残業時間
- 会社規模
など、今回の転職で何を変えたいのかです。
すべてを理想どおりにするのではなく、
絶対に外せない条件
できれば満たしたい条件
条件次第では妥協できるもの
に分けます。
ここが曖昧なまま求人を大量に保存しても、休み明けに「結局どこへ応募するのか」でまた迷います。
長期休暇は、求人をたくさん見る時間ではなく、求人を選ぶ基準を作る時間として使えます。
2.現在の経験を棚卸しする
数年働いていると、自分が普段やっている仕事を改めて説明する機会はあまりありません。
転職活動では、
「何年働いたか」
だけではなく、
- 何を担当しているか
- どんな役割を任されているか
- 自分で何をしたか
- どんな成果を説明できるか
- どの経験を次の会社でも使いたいか
を整理する必要があります。
特に30代・40代になると、過去の経験をすべて同じ重さで説明する必要はありません。
「今の自分を説明するなら、どの経験を残したいか」と考えてみると整理しやすくなります。
まとまった時間がある今、まずは箇条書きで書き出してみましょう。
完璧な職務経歴書にする必要はありません。後から応募先に合わせて整理できるよう、材料を集めておくことが目的です。
3.求人を見て「応募基準」が現実的か確認する
条件と経験を整理したら、実際の求人を見ます。
ここでは、すぐ応募することより、
自分が希望する条件の求人が実際にあるか
を確認します。
たとえば「年収を上げたい」と思っていても、その年収帯の求人がどのような経験を求めているのかを見なければ、自分が狙えるか判断できません。
求人票では、
- 仕事内容
- 必須条件
- 歓迎条件
- 求められる役割
- 年収帯
- 働き方
を確認します。
希望する求人を数件見るだけでも、自分の条件と求人側が求める経験との違いが見えてきます。
転職サイトで自分で探す方法もありますし、自分だけでは候補を探しにくい場合は、転職エージェントを使って求人を確認する方法もあります。
自分に合う転職エージェントが分からない場合は、「30代ITエンジニアにおすすめの転職エージェント6選」で、転職目的ごとの違いを比較できます。

4.職務経歴書の土台を作る
長期休暇中に進めておきたいのが職務経歴書です。
応募したい会社が見つかってから書き始めると、応募するまでに時間がかかります。
一方で、すべての企業へ全く同じ職務経歴書を送る前提で完成させる必要もありません。
休み中は、
- 職務要約
- 現在の仕事内容
- 過去の主要な経験
- 担当した役割
- 成果
- 技術・知識
を整理し、基本となる書類を作ります。
応募先が決まったら、その会社が求める経験に合わせて見せ方を調整します。
過去の職歴をすべて長く書くより、採用側が「今この人は何ができるのか」を確認しやすい状態にしておく方が重要です。
5.休み明けにやることを決めておく
準備だけして満足すると、仕事が始まった途端に転職活動が止まることがあります。
休みの最後に、
休み明け最初の1週間で何をするか
を決めておきます。
たとえば、
- 候補求人3件をもう一度確認する
- 応募する会社を決める
- 職務経歴書を応募先に合わせて調整する
- 転職エージェントと面談する
- 面接に使える日時を確保する
などです。
予定を詰め込む必要はありません。
「次に何をするか」が決まっていれば、通常勤務へ戻った後も再びゼロから考えずに済みます。
まとめ
まとまった休みがあると、その期間にできるだけ転職活動を進めたくなります。
しかし、企業側の営業日、書類選考、面接日程、選考結果が出る時期までは自分で決められません。
自分でコントロールできるのは、
条件を決める
経験を整理する
求人を調べる
応募書類を準備する
休み明けの行動を決める
ところまでです。
この準備ができていれば、休み明けに良い求人を見つけたとき、そこから応募準備を始める必要がありません。
長期休暇は「転職を終わらせる期間」ではなく、普段仕事をしながらでは進めにくい準備をまとめて終わらせる期間として使う方が現実的です。
せっかくの休みですから、焦って応募数を増やす必要はありません。休み明けの自分が迷わず動けるところまで準備できれば、それだけでも転職活動は前へ進んでいます。
休み明けに転職エージェントへ相談することも考えているなら、自分の転職目的に合うサービスを先に比べておくと選びやすくなります。


